資産運用という言葉だけで思わず身構えてしまう人も多いはず。
ここでは分かりやすく初心者が資産運用を始めるに当たっておすすめのやり方や基本的な知識をご紹介します。
最後にはおすすめの具体的な銘柄も記載してあります。どうぞ最後まで読んでみて下さい!
Contents
①資産運用初心者にとって重要な事
一般的に資産形成は、貯金を増やす、要するに収入を増やして支出を下げることです。
それから資産を買い続ける事です。
資産運用を始めるために最初に必要なのは、当たり前ですが運用をするためのお金です。
次に大事なことは商品を見極めることです。
失敗してしまう資産形成のケースとして多いのが、それは、ほとんどの失敗者は買っているものが資産ではないからです。
残念なことにぼったくり投資など様々な呼び方がありますが、中身のない物を騙されて買わされてしまうことからこのような失敗するケースに繋がります。
世の中には資産のフリをした商品がはびこっています。
そんな悪徳な商品を買わされないためにもしっかりと知識をつけましょう!
99%といっても過言ではないくらい数多くのそんな商品がありますので気を付けましょう。
②無駄遣いをせずに貯金を増やすこと
家、車、携帯、固定費の見直しなど、必要経費だと思い込んでいるものを贅沢だと認識することで何に本当にお金をかけるかが明確になっていきます。
価値のあるものにお金を使おうと試みましょう。
それから貯金を投資に回すのがおすすめです。
兎にも角にも投資するためのお金がないと資産運用は始められません。
お金のなる木を買うためのお金を準備しましょう。
ここからがスタートです。
③どうやってお金を確保する?
資産運用、形成で最も重要なのは家計管理能力です。
つまり収入を増やして支出を適切に管理する。投資の話はそれからです。
まずは身の回りのお金の整理整頓をするのをおすすめします。
貯める、稼ぐ、守る、使う。これが鉄則です。
まずは貯めることからしましょう。
このような基本を疎かにして元手の10万円を1年間で100倍にするとか、不動産をフルローンで購入するとか、そのような夢物語は基本的には無いものと考えましょう。
これらは博打を打ってるだけの話です。ギャンブルをすれば一部の投資家を除いて大多数の人は敗れ去ると肝に銘じておきましょう!
④貯金を増やすのに高い年収が必要?
いいえ、そんなことは決してありません。
もちろん年収が高いことに越したことはありませんが、年収が高い人の方がかえって生活が派手で貯金が貯まらないという現象が起きるからです。
大事なのは家計管理能力です!
⑤初心者の資産運用におすすめな伝統的投資
王道は伝統的資産から買い始めること。これがおすすめです。
株式や債券というのは伝統的資産と呼ばれています。
初心者がする最初の資産運用の投資対象は、伝統的な資産にしましょう。
なぜなら伝統的資産はぼったくり商品が比較的少ないからです。
初心者が資産運用で最初に手を出しがちなのが
- 不動産
- ソーシャルレンディング
- 仮想通貨(暗号通貨)
- FX(外国為替取引)
上記の中でも不動産投資は悪くはないですが初心者にはハードルが高めです。
更に次のような要素に気を付けることも重要です。
- 派手な宣伝広告
- 目新しさ(AIによる自動運用etc)
- スタイリッシュなデザイン性
- ロマン的要素(一夜にして大儲けetc)
これらに惑わされないように注意しましょう。
このような金融サービスの提供者は、あなたのお金を増やしてあげたいのではなく、自分たちの収入を増やしたいだけということを覚えておきましょう。
株式や債券を中心とした優良ファンドから資産運用の投資をするのがおすすめです。
⑥初心者の資産運用は少額からがおすすめ
資産とは、購入額以上の金銭を生んでくれることです。
10万円で買ったものが20万円で売れること、もしくは10万円で買ったものが元本は10万円のままだけど毎年1万円のお金を生み出す、などのことです。
例えば不動産投資や株の配当など、これが資産です。
投資には必ずリスクはつきまといます。未来のことですから当たり前ですが投資元本がこの先どうなるかは誰にも分かりません。
先のことを自信満々に言っている人はとても頼り甲斐のあるように見えて、一見安心しますが充分に気を付けましょう。
資産運用初心者にとって最初の不安要素は、日々自分の資産の値動きがあることです。資産の変動は目に見えて数字で出てくるので最初は不安に感じるかもしれません。
この値動きに慣れるという事が最初の課題になってくるでしょう。
そう言った値動きの変動に慣れるまでは大金を投資するのはやめましょう。
少額から始めてリスクを確認しながら投資金額を増やしていくのが賢いやり方でおすすめです。
⑦手数料は出来るだけ払わないことがおすすめ
- 株やファンドの購入時にかかる販売手数料
- ファンドの運用してもらうとかかる運用手数料
- 株のトレードをすると掛かる取引手数料
- 外貨建ての資産を買うときに掛かる為替手数料
- 口座開設、維持に掛かる口座手数料
- その他
資産運用の鉄則の一つは手数料を払わないことにあります。
ファンドによっては運用手数料が年率2%になるようなところもあり、これは持っているだけで毎年2%も支払わなければいけないことになります。
100万円投資したら1年間で2万円もの損失になります。
10年経ったら20万円も持っていかれることになります。
こんなに手数料を払っていたらお金が増えるわけがありません。これは資産運用をする上で初心者が陥る罠です。
初心者ほど高い手数料を払ったら高い成果が得られると勘違いしてしまう人もいるようですが、資産運用に関してはそんなことはありません。
⑧税金はできる限り払わないことがおすすめ
手数料と同じく税金も払ってはいけない物の代表格です。
資産運用をした際に資産を売却して値上がり益を得た時や、資産から利息や配当金を得た際に税金が掛かってきます。
多いと約20%もの税金を持って行かれることがあります。しかし税制優遇を使えば資産運用で発生した税金をゼロ(非課税)にできる制度などがあります。
それらがNISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)です。
こういう制度を積極的に活用して税金はなるべく払わないように上手に資産運用しましょう。
ちなみに
- ソーシャルレンディング
- 仮想通貨(暗号通貨)
- FX(外国為替取引)
などはこのような優遇税制はありません。手数料が高額な上に税金も取られ放題にならないように気を付けましょう。
⑨おすすめ商品の具体例
ズバリ資産運用初心者におすすめする商品は
『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』
今回はこの1つに絞って説明していきます。
世界最大規模の資産運用会社バンガードとSBIグループがコラボレーションしたファンドです。
初心者はバンガードという言葉を初めて聞く人も少なく無いと思いますが、信頼と実績のある老舗の金融が作った新しいファンドと思えば良いです。
このファンドの大きな特徴はS&P500に連動したインデックスファンドであるという事です。
S&P500とはアメリカの主要企業500社から構成されていて、米国の株式市場を代表する指数の1つです。
つまりは米国の企業全体を買っているようなイメージです。
このファンドの魅力はS&P500に連動した成果を狙えるのと運用コストがとても低く、つみたてNISAで非課税にできる事です。
そして少額から投資できる事です。
つみたてNISAとは投資をしてから20年間は売却率、配当金に税金がかからずにできる資産運用です。
つみたてNISA対応のファンドになるためには金融庁が設定した厳しい基準をクリアしないとなれません。
よって『SBI・バンガード・S&P500』の信頼性がこの時点で伺えます。
様々なファンドがある中でこの非課税になるつみたてNISAに対応しているファンドは全体のたった2~3%だけです。
このつみたてNISAで投資できる金額は年間40万円までの少額なので上限額があることはかえってメリットにもなります。初心者が陥る罠として最初から高額を投資してしまいがちなのを強制的に阻止できるからです。
月々に上限額の33,000円も投資できないという人でも1,000円とか10,000円などから始めてみるのもおすすめです。
⑩国推奨のiDeCoもおすすめ
また老後資産形成の基盤ともなるiDeCo(イデコ)もおすすめです。自分のために年金をオリジナルに作る制度だと思えば良いでしょう。
そもそも日本の年金制度は、
- 国民年金(国民全員が加入している)
- 厚生年金(会社員や公務員が加入している)
- 公的年金(①と②のプラスアルファ)
で構成されています。
iDeCoはこの③に当たる部分にあります。
厚生年金が手厚いサラリーマンやOLならともかく一般的なフリーランス、サラリーマン、公務員には老後が安泰と言えるほどの年金はありません。
そこで登場するのが自分で資産運用をして公的年金以外の年金を確保するiDeCoという制度です。
自分の老後は自分で備えましょうという国が推奨する資産運用です。
iDeCoは老後対策にもなり住民税と所得税が軽減でき、運用収益が全て非課税になります。
また、受け取る時も退職金や年金として控除が適用されると言った、メリットだらけの政府公認の資産運用でおすすめです。
iDeCoに加入する場合におすすめする金融機関をあえてこの場でおすすめするとしたら、SBI証券がおすすめです。
- ネット証券口座開設1位(iDeCo加入者1位)
- 2005年からの運用実績
- 口座開設手数料0円
- 運営管理手数料0円
- 低コストで良質な運用商品がある
具体的におすすめの商品は
- SBI・全世界株式会社インデックス・ファンド
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
この2つの商品です。
①はこれ一つで全世界の株式に投資できるイメージです。先進国から新興国の約50カ国の約8000銘柄の指数に連動しています。
②は米国の代表的な株式指数S&P500に連動して運用されています。
どちらも株式に投資するのは危険なのでは?と疑問に思う人もいるかと思います。
しかし15年~20年以上の長期投資なら元本割れのリスクが著しく低くなると実証されています。
とは言え未来のことは誰にも分かりません。
リスクが全く無いわけではないのを覚えておきましょう!
株式の不安定さが気になる人は60歳以降の受け取りが近づく50歳あたりから少しずつ株式を売却して定期預金に組み替えていくのをおすすめします。
家計に余裕があって資産運用をしていない人はこのiDeCoいう制度を活用しない手は無いと思います。
家計に余裕がない人はまずは家計を見直して生活費6ヶ月分以上の貯金を作ることから始めてみましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
安定した収入、または既に貯金に余裕がある方は先ずはiDeCoがおすすめです。
それでも余裕がある人はNISAにも投資してみましょう。
それでも更に余裕がある方がハイリスクな資産運用といったように、段階を踏むことが大切です。
一攫千金を狙うのではなく、自分のできる範囲でまずは少額から資産運用し、今後に備えましょう!