1,500万円の貯蓄を持つことは、大きな達成感です。
あなたはここまで懸命に働いてきて、今、お金を最大限に活用する機会を得ているのです。
でも、どうやって?このお金を賢く使っていくべきなのか、漠然としたイメージはあっても具体的な計画を練っている人は案外少ないのではないでしょうか。
どこに投資すればいいのか?どの程度、流動性を保つべきか?お金を管理する最良の方法は?多くの疑問と答えがある中で、何から手をつければいいのかわからなくなることもあるでしょう。
ここでは、1,500万円の貯金を管理するためのヒントをいくつか紹介します。
Contents
何よりも先に計画を立てる
1,500万円を管理する最初のステップは、ファイナンシャル・プランを作成することです。
この計画には、退職金計画、財産設計、税金支払いなど、長期的な財務目標が含まれている必要があります。
また、子どもの大学進学のための貯蓄や住宅購入などの中期的な目標も含める必要があります。
どのタイミングでどのくらいの資金が必要になるのかの目星がつけば、それを達成するための戦略を立て始めることができます。
具体的な取り組み
それでは実際に1,500万円を運用、管理していくにあたって必要な戦略を見ていきましょう。
投資戦略
ファイナンシャル・プランを作成し、目標を決めたら、次は投資を始めるのがいいかもしれません。
投資にはリスクが伴いますが、1,500万円の貯金があれば、リスクを最小限に抑えつつ、安定的なリターンを見込むことができます。
外部のプロに相談する
投資アドバイザーや証券会社に相談すれば、最適な投資戦略を教えてくれるでしょう。
当然手数料等がかかってしまいますが、数多ある投資商品を自分で全て調べて一つひとつチェックすることは現実的ではありません。
投資アドバイザーは株式や債券だけでなく、不動産投資信託(REIT)など、より専門的な投資先についてもアドバイスをしてくれます。
リスク管理
多額の資金を運用する場合、リスク管理は欠かせません。
リスクを軽減するためには、異なる資産クラスや地域に投資してポートフォリオを分散する、必要に応じてストップロスを設定する、定期的に市場をチェックする、市場の変動や金利の急変時に別の口座から自動振替を設定するなど、いくつかの方法があります。
これらの対策は、自分ではコントロールできない外的要因による予期せぬ損失から、あなたのお金を守るために役立ちます。
緊急時の資金を準備する
何か予期せぬことが起こり、すぐに資金が必要になったときに、他の投資や口座に手をつける必要がないように、ある程度の資金を投資した後は、緊急用の資金を別途で確保しておくことも重要です。
この緊急資金は、緊急時に迅速かつ容易にアクセスできる流動性のある資産で構成されるべきです。
退職のための貯蓄
可能であれば退職後のことも考え、できるだけ多くの貯蓄をできるようにしましょう。
日本の年金制度が不安定である以上、自身で20年間分の生活費を準備しておく必要があります。
投資運用する場合
資産運用する場合、株式投資か定期預金で悩まれる方が多いかと思います。
簡単にではありますが、それぞれの特徴を紹介します。
結論、どちらがいいということは言えませんが、自身の計画により適した方法を選べるようにしましょう。
株式投資
株式投資は、ポートフォリオを多様化し、リターンを得るための効果的な方法です。
しかし、一括りに株式と言っても様々な種類があり、どれが自分にとって最適なのかを判断するのは難しいものです。
株式投資をする際はどんな種類があるのかをまず把握することから始めましょう。
成長株
成長株とは、一定期間内に大きな成長を遂げ、今後も平均以上の成長が見込まれる企業の株式のことです。
経済状況や投資家心理の変化に敏感に反応する傾向があります。
大きな上昇力を持つ可能性がありますが、他のタイプの投資よりも大きなリスクを伴います。
バリュー株
バリュー株は通常、近年業績が低迷している企業や、現在の株価が真の価値を反映していない企業で構成されています。
バリュー投資家は、市場に見落とされているが基盤のしっかりした企業で、同業他社と比較して割安な価格で取引されているものを探します。
このような投資は、評価されるまでに時間がかかるかもしれませんが、他の種類の投資よりもリスクが少なく、長期にわたって安定したリターンを投資家に提供することができます。
配当金付き株式
配当株とは、企業が利益や蓄えから株主に対して定期的に支払う株式のことです。
配当金によって、投資家は株を売却することなく安定した収入を得ることができます。
投資後にあまり手間をかけずに運用したい方に向いている株式です。
配当金支払銘柄は、他の種類の投資よりも安定している傾向があり、下振れを防ぎつつ、買い増しと配当金の再投資によって長期的に利益を見込むことができます。
定期預金
言葉の通り、ある一定期間自身の資産を貯金しておくことで、リターンを得る方法です。
貯金しておく期間を長く設定すればするだけ金利は上がりますが、その分流動性がなくなり、いざという時に使えない場合もあります。
あまり無理な運用をしたくない人は定期預金でOK
株式投資には利益が目減りすることや原資割れをするリスクが伴いますが、定期預金にはそういったリスクがありません。
そのため、あまり無茶をしたくない、緩やかでもいいから確実に利益を確保していきたいと考える方には定期預金が合っていると思います。
緊急時に使用できないことを理解する
ただし上記した通り、定期預金は一定期間預けっぱなしとなるため、いざという時にそのお金に手をつけられないこともあります。
定期預金の解約は絶対できない訳ではないですが、長期間の預金によって利子が上がっていく方法であるため、一度解約してしまえばそれまでの預金金利を取り戻すことは難しくなります。
結局計画性が大切
結局のところ、やはり計画性が最も大切な要素となります。
1,500万円の貯金を元手に資産運用していく場合、投資でも預金でも一定の効果を得ることはできるはずです。
しかしそれぞれリスクや自分ではコントロールできないものがあるため、それらも含めてコントロールできる範囲で運用することが大切でしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
1,500万円の貯金を運用する方法についてまとめてきました。
1,500万円という大金は投資でも預金でも活かすことのできる額である一方、将来の人生の中ではお金のかかるシーンは様々起きます。 何があっても許容できる範囲の中で手堅く運用していけるように、あまり高望みせずに実践していけるといいでしょう。